【生徒からの質問】則の用法
生徒からの質問に回答します。 【質問】 質問です。 最終段落にある「則」の意味がわかりません。 漢文の習得p.140を見て、強調を考えたのですが、「則非知之難也」の方は「よって」と訳すようになっていて、混乱しています。 【回答】 「則」には、 ①レバ則の仮定形(言い換えれば仮定条件) ②強調・区別 の他に、漢文の習得には載っていませんが、 ③「~ので、~すると、そこで、そして」といった確定条件(原因理由・単純接続) の用法があります。 ①と③の用法は接続詞として文と文をつなぐ役割、②の用法は副詞として、述語にかかっていく役割があります。 「処知則難」の最後の文「➊則非知之難、処知➋則難也」における二度「則」の用法のうち、 ➋のほうは、質問者の指摘の通り、「知ったことに対処すること こそが、 難しいのである。」という強調の用法です。 問題は➊の「則」の用法についてですね。 これは、③「~ので」という意味で用いられています。 前の文章を受けて、「(言っていることが正当でも、ひどい場合は殺され、そうでない場合でも疑われるの だから )、知ることが難しいのではない~」とつながっています。 本文では、結論を述べる一文となっているので、文頭に「よって」と訳出しました。 参考までに、他の出版社の文法書を載せておきます。 本文の➊「則」は、いいずな書店の用例イの「已然系+ば」の省略形、文脈判断、ということになるでしょうか。 漢文の習得にメモを書き加えておいてください。 重要な質問でした。ありがとう。 尚文出版「新明説漢文」より いいずな書店「精説漢文 改訂版」
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